
『Agenda note』に佐藤夏生のSOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA2020での鼎談「近年のマーケティングの可能性について」が掲載(後編)
"Agenda note" features Natsuo Sato's talk "About Marketing Possibilities in Recent Years" at SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2020 (Part 2)

メガネブランド「Zoff(ゾフ)」は新たなブランド戦略「Eye Performance」を打ち出した。今回のリブランディングは、クリエイティブディレクターの佐藤夏生さんが率いるEVERY DAY IS THE DAYと協業、新ブランドメッセージやブランドステートメント、ブランドロゴを制作した。佐藤さんは、前職の博報堂ではエグゼクティブクリエイティブディレクターとして国内外のさまざまなブランディングに携わってきた。今回のZoff初となるリブランディングをどのように進めているのか。その過程で考えていることは――。
Moomin Art & Culture Project でのとらや羊羹と、WORLDLIBRARY Project が、2020年グッドデザイン賞を受賞しました。
“気持ち悪さ”との共存がダイバーシティの本質である。渋谷の未来をデザインするクリエイターのカルチャー論
広告とは?課題解決から、可能性創造へ。
「上司」「ミッション」は数字を追うためのものでしたけど、それらよりも必要なのが「クリエイティビティ」「ラブ」だと感じています。「ラブを、クリエイティビティをもって社会にインストールする」。豊かな社会って、ラブを社会実装するということなんですよね。
課題を入り口にするのではなく、可能性をどう形にするかを考えています。広告を作るだけではなく、クライアントと一緒に事業そのものを開発し社会に実装するまでを手がける。
コミュニケーションを広義に捉えると、アプリ、サービス、それこそ建築など何をやってもいい。そこにはものすごく可能性を感じます。本当に心に響いたものは10年後も素晴らしい。そういう「新しい」「面白い」の先の普遍と本質を持ったものがもっともっと生まれてくるといいなと思います。
マーケティング(事業成長)とブランディング(価値創造)をクリエイティビティで実現する。
目指すのは、根を張って広がっていく、時間耐久性のある表現です。デザインはエゴがないと開発できませんが、社会に受け入れられるデザインにはピュアさ、つまり『透明なエゴ』が必要なのです。
僕に期待されているのは、可能性創造。「これお願いします」といったタスクやオリエンそのものがないんです。